「おっ!! ゆず、よく来たな」
すでに勉強会は始まっていたらしく、部屋の中央の机にみんなが集まっていた。
龍兄が、ここに座れと、隣をポンポンと叩いている。
「はぁっ?ゆずは、ここだろ普通」
「きゃ――ッ!!!」
和馬くんにグイっと腕を引かれ、ヒロくんと和馬くんの間に座らされた。
び、ビックリした…ッ。
いきなり腕を引っ張るなんて。
それに……
ち、近い。
肩と肩がぶつかり合ってるじゃん!!!
「ずるいぞ、和馬。いっつもおまえばっかり独り占めじゃねーか!!!」
「独り占め?何言ってんだよ。俺ら、同じ学年なんだからこうやって固まってたほうがいいだろ。そのほうが、同じ学年の公樹だって教えやすいだろうし」
「なぬっ……」
“同じ学年”
この部分だけ、強調されて聞こえたのはあたしだけ?
「お、俺だけ…仲間外れ、か……」
「ちょっとほら、喧嘩しないでよ。時間ないんだから勉強するよ?」
2人のやり取りに呆れ気味のヒロくん。
健くんは、自分の勉強机に向かって黙々とシャーペンを走らせていた。
「お、俺だけ、仲間外れ……」
「ほらっ、龍兄!!!本当に仲間外れだったら、俺ら龍兄をここに呼んでないから」
ピクリと、龍兄の耳が動く。
「だから、早くこの問題解いてよ」
「お〜、そうかそうか。俺は、いなきゃいけない存在だもんな」
ガハハッ!!!
豪快に笑う龍兄。
「さぁ、どの問題だ?何でもかかってきやがれ」



