「勉強!!? 健んちで?」
「何か不満?」
「不満っつーか、龍兄来るといつも勉強になんねーじゃん。あいつ、一人でうるせーし」
俺は反対だね。
と、和馬くんが椅子にのけ反った。
「いいじゃん。 なぁ、健」
ヒロくんが健くんに投げかける。
「………」
健くんは、雑誌に視線を落とし、無反応。
「それに、柏木の“お帰り会”もしてないしさ。勉強の後に、しようよ。 コンビニでお菓子とか買っていってさ。いいだろ? 柏木」
今度は、あたしに同意を求めてきた。
「帰りは、ちゃんと家まで送るよ」
「あ、あたしは全然構わないよ。分からないところだらけで、一人じゃ勉強はかどらないし。誰か教えてくれるなら、みんなで勉強したい」
そう答えると、ヒロくんが小さくガッツポーズをした。
「決まりね」
ヒロくんが言った瞬間、ギロリと和馬くんに睨まれた。
また余計なことを。
きっと、そう思っているに違いない。
でも、健くんはそれでいいのかな。
ずっと雑誌を見たままで、返事もしてなかったし。
うーん。
健くん、やっぱり謎。



