10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


「龍兄、寂しいのかもね」

龍兄の去って行ったドアを見ながら、ヒロくんが言った。

あたしは、『寂しい?』と、ヒロくんを見上げる。

「一人だけ学年違ってさ。久しぶりに会ったんだし、もっといろんなこと話したいんだよ」

ああ見えて、ウサギ並に寂しがり屋だから。

と、ヒロくんがほほ笑んだ。

チラリと、龍兄が去って行ったドアに目をやる。

寂しがり屋……かぁ。

派手で、強面の龍兄。

もし、あたしが幼なじみじゃなかったら、周りのみんなと同じように、龍兄の外見に怯えてたのかな。

きっと龍兄と会話なんて、一生しないままだったんだろうな。

「あ、そうだ」

ヒロくんが声を上げた。

「龍兄の為ってわけじゃないけどさ。今日の放課後、健んちに集まらない?」

「はっ?」

ヒロくんの提案に、眉を寄せたのは和馬くんだ。

「どうしてだよ、めんどくせー」

「ほら、テスト明後日じゃん。久しぶりに、みんなで勉強しようよ」