教室に入ると、何故かあたしの机に龍兄が座っていた。
4人で教室に入って、みんな同じように眉間にしわを寄せる。
「早いね、龍兄」
ヒロくんが自分の机に鞄を下ろしながら言った。
「もうそろそろ、ゆずが来ると思ってよ」
今日の龍兄も、相変わらず派手だった。
シャツの中に着ているその赤いTシャツ。
目立つね。
ただでさえ髪が金髪で強面だっていうのに、余計迫力が増すよ。
「どうした、ゆず。そんなにジロジロ見て」
ガタンと立ち上がった龍兄。
「ううん。何でもない」
「そうか?あ、わかった。 さてはおまえ緊張してるなぁ?」
「はっ?」
「わかるぞ、その気持ち。まだ学校に慣れてないもんな。 でも大丈夫だ。俺らが付いてるからな。わからないことがあったら何でも聞けよ」
ガハハ。 と笑う龍兄。
あたしは苦笑しながら、曖昧に頷いてみせた。



