「健くん。 おはよ」
ラーメン屋の前に着くと、ちょうど健くんが門から出てきたところだった。
相変わらず眠そうに欠伸をしている。
「……はよ」
「おまえさ、どうしてそう毎日眠そうなの?」
和馬くんが眉間にしわを寄せる。
「…テスト勉強してた」
ふぁー、と、欠伸した健くん。
「明後日、テストだし」
何故か遠くを見ながら、健くんが言う。
何かあるのかと健くんの視線の先を追ったが、特に何もない。
何を見てるの?
そう聞くように、健くんを見上げる。
すると、今まで無表情だった健くんが、横目で、フっと、ほほ笑んだ。
ドキュン――!!!!
い、今、心臓を射抜かれた…
な、な、な、な、なッ!!!!
今のほほ笑みは何だッ!!
危ない……
気を抜いてたら、あたしいつか殺されてしまう……



