10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


和馬くんが指を差している“白い物体”。

それは、数学の教科書。

昨日、あたしがいたずらしたやつだ。

やっぱり、怒っちゃったか。

「昨日、珍しく俺がテスト勉強しようと思って開いてみりゃ」

珍しくって……

自分で言うこと?

「おまえ、これは何だ」

教科書の上の端のほうに、何ページにも渡って描いてある絵。

「何? って、パラパラ漫画」

エレベーターに乗ってエントランスを出ると、花壇にヒロくんが腰掛けていた。

「柏木、おはよう」

「おはよ」

あぁ、ヒロくんはいつ見ても爽やかだなぁ。

それに比べてコイツときたら……。

「どうしてヒトの教科書にパラパラ漫画描くんだよ」

「おっ、パラパラ漫画?見せて」

和馬くんの手から、教科書を取ったヒロくん。

パラパラとページをめくり、絵を踊らせていた。

「うまいね」

ヒロくんが感心したように言った。

「でしょ?あたしも自分でビックリした」