10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


ピンポーン。

登校の準備が終わって、机の上の鞄を掴んだその瞬間、玄関のチャイムが鳴った。

部屋の鏡で全身をチェックし、『はぁい』と、声を出す。

ピンポーン。

「はぁい、ちょっと待ってー」

ピンポーン。

ん……?

聞こえてないのかな。

「はぁい、ちょっと待っ――」

ピポピポピポピポピンポーン。

連打されるチャイム。

朝から頭の芯に響く高い音に、めまいがした。

「だからっ、ちょっと待ってって言ってるでしょ!!?」

チャイムを連打する犯人が誰だかわかっているので、目を吊り上げながら玄関のドアを開けた。

その瞬間、グイっと、目の前に何やら白い物体を突き出された。

目が中心に寄る。

「ねぇ……“おはよう”はないの?」

突き出された“それ”が何なのかを確認する前に、犯人をギロリと睨んだ。

「んなのはどうでもいいんだよっ!!!!」

ようやくあたしの目の前から“白い物体”を退けてくれた和馬くんが、不機嫌に言った。

「何で朝からそんなに不機嫌なの?」

玄関のドアをしめ、しっかりカギをかける。

「てめ、これは何だ」