10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


いやいやいや。

学年違うからね、龍兄。

全員がそう思っていても、口に出しては言わなかった。

「なぁ、俺んとこ来いよ。何の不自由もなく高校生活が送れるぞ」

ガハハっと豪快に笑う龍兄に、バシバシと背中を叩かれ、むせてしまった。

その時――。

バンッ!!!!

あたしの机の上で、ビリビリと響く大きな音がした。

あたし達4人、同時に視線を向ける。

あたしの机の上には、数学の教科書。

氏名欄には、緒方和馬。

「最初から素直になればいいのに」

呆れ気味に言ったのはヒロくんだ。

「………」

和馬くんは、ブスっと窓の外を見たまま。

「あいつ、照れてんじゃん?」

和馬くんの横顔を見た健くんが、意味深に口角を上げて言った。

「ガキの頃から、好きだったもんなぁ」

健くんがそう言うと、ガタンっ、と、和馬くんが立ち上がった。

す、す、好きだった

って……どういうこと!!?