10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


「いつ引っ越してきたんだよ」

「昨日だよ」

「昨日? みんなは知ってたのか?」

「うん、俺は知ってたよ」

ヒロくんがニッコリ笑った。

「俺だって知ってたし」

頬杖をつく和馬くんが、負けじとふて腐れながら言った。

「それも、俺が教えてやったんじゃん」

フフンと、鼻を鳴らすヒロくん。

「健。 おまえも知ってたのか?なぁ、知ってたのか?」

今にも泣きだしそうな顔で、健くんに詰め寄った。

健くんは、見ている雑誌からゆっくり視線を上げ、

「うん。 知ってたよ」

無表情のまま、それだけを答えた。

「な、なぬっ!?俺だけ知らなかったのか? 俺としたことが……。ゆずが帰ってきたことにも気づかないなんて……」

いきなり頭を抱え出した龍兄。

床に崩れ落ち、打ちひしがれていた。

「おいおい、嘘つくなよ健」

めんどくさいことになったと、ヒロくんが眉を寄せた。

「龍兄。 健も、今朝知ったんだよ。龍兄だけじゃないから」

ヒロくんがそう言うと、

「そうかそうか、健も知らなかったのか」

ケロっと、元気になった。