「そこが、だよ」
龍兄とヒロくんが、同時に笑った。
和馬くんは、ブツブツと文句を言いながら自分の席に戻り、勢いよく座ってまた頬杖をつく。
「ところで、龍兄、どうしてここに?」
あたしが首を傾げて聞くと、ヒロくんがズボンのポケットからスマホを取り出す。
「俺がさっきラインしたんだ。“ラッキー。 柏木ゆずと同じクラス”ってね」
ウインクしながらヒロくんが言った。
うっ!!
眩しすぎ……。
息がつまる。
「こいつ、俺に送ってきた内容これだけだぜ。俺ん中ではパニックだっつーの。引っ越したはずのゆずと、同じクラスってどういうことかって」
龍兄に睨まれ、ヒロくんは肩をすくめた。
「いや、だって、びっくりさせたかったから」
おどけて笑うヒロくん。



