10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


聞かれて、うんうん。 と、細かく何度も頷く。

すると、今まで鋭い顔つきだった龍兄の頬が一気に緩んだ。

外見からは全く想像もできないほど、人懐っこそうな笑顔。

よ、よかった……笑ってくれた。

それにしても、目尻が垂れるだけでこんなに人が良く見えるなん――

「きゃッ!!!!」

突然、椅子に座ったままのあたしをギュッと抱きしめてきた。

ゴツゴツした筋肉の胸が、あたしの鼻と口をふさぐ。

い、息ができない……

「――ッ!!!!龍っ、てめっ、離せっ!!」

和馬くんがあたしと龍兄との間に入ってきて、ベリっと、あたし達をはがした。

鋭い目つきで、龍兄を睨んでいる。

でも、龍兄は、そんなの微塵も気にしていなかった。

両手はまだあたしの肩に置いたまま。

キラキラと瞳が輝いている。

「そうかそうか。 柏木ゆずか。ほら、もっと顔を見せて」

あたしの存在を確認するように、頬や、頭に手を当てた。