その時――。
バタバタバタッ!!!!
突然、廊下から慌ただしい足音が聞こえてきた。
「ほら、もう来た」
ヒロくんが、腰に手を当てながら廊下に目を向ける。
徐々に近づいてくる、大きな足音。
そして――。
バンッ!!!!
教室の前のドアが、勢いよく開いた。
一瞬、シンと静まり返る教室。
みんなの目が丸まっていた。
金髪で、シャツの第一ボタンはあいていて、ウエストからもだらしなくシャツが出ていた。
彼を見た途端、みんながそれぞれの位置で小さくなったのがわかる。
彼から距離をとって、一気に彼専用の道が出来た。
「柏木ゆずっ!!!!」
――ッ!!!?
ビクッと、肩が跳ねた。
「柏木ゆずはどこだっ!!!!」



