10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


「うますぎて、泣きそう……」

健くんの目は見えない。

短い髪だけど、健くんが俯く度に、髪もしんなり垂れた。

「……ごめん。無理言って……」

「………」

「身体が弱るとさ、なんか、急に寂しくなって……気がついたら、おまえにメール打ってた」

ガラガラの声。

でもやっぱり、目は見えない。

言葉が見つからない。

何を言えばいい?

メールをもらって、勢いでここまで走ってきたけど……

けど……

健くん……

あたしは――…

「お粥、まだ食べられる?」

逃げてしまった。

こんな事で話しをそらした。

切なげに頷いた健くん。

スプーンでお椀をこする音が、なんだか妙に神経を刺激した。