ヒロくん達に職員室まで案内してもらい、そこでみんなと別れた。
みんながいなくなると、急に不安に襲われる。
職員室の前で小さくなるあたしは、明らかに転校生で。
ちょこちょこ注がれる視線が、少しだけ怖かった。
担任の先生に連れられて、教室に向かう。
高校2年の2学期。
仲良しグループが完全に出来上がってるこの時期。
急に現れた新入りのあたしは、快く迎えてもらえるんだろうか。
馴染むまで、少し時間がかかるかもしれない――…。
「父の仕事の都合で引っ越してきました、柏木ゆずです。子供の頃も、この町にいたのですが、記憶が曖昧で、わからないことばかりです。少しでも早く、みんなと馴染めたらなと思ってます。よろしくお願いします」
クラスのみんなに好印象を持ってもらいたくて、丁寧に挨拶をして頭を下げた。
やっぱり、第一印象って大事だから。
「なげぇ自己紹介」



