10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


ヒロくんの視線があたしに向く。

生気が抜けたように目を細めている彼の視線も、ヒロくんに続いた。

「……あ」

徐々に丸くなる彼の目。

「何か……知ってる気がする」

ゆっくりした口調。

ヒロくんと同じ黒髪は、寝癖であちこちがはねていて。

切れ長の目が、あたしを上から下まで見ていく。

なんだか彼の周りだけ、ゆっくり時間が過ぎているみたい……

「柏木だよ」

「………」

「柏木ゆず。小さい頃、健んちに集まってみんなで遊んだだろ?」

「あっ!!」

声を上げたのは、健くんとほぼ同時だった。

そうだっ!!

今のヒロくんの言葉で思い出した。

健くんの家はみんなの家のちょうど中心にあるからって、いつもここを集合場所にしたり、溜まり場にしてたんだっけ。

ラーメンは、お小遣いが少なくて食べられなかったけど……

「そうか。あの時の、チビか」

健くんの切れ長の目が、まだあたしをとらえている。

「でも、何でここにいんの?」