10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


「あれ…?ここ、なんか覚えてる気が……」

商店街の端にあるラーメン屋さん。

さっきの駄菓子屋と同じくらい、古い建物だった。

「おっ、いいね。もっと記憶をたどって思い出して」

ラーメン屋の前で足を止めたヒロくんが言った。

和馬くんは、ラーメン屋の前にある電信柱に寄り掛かってスマホをいじっている。

なんだろう……

よく、ここに来てた気がするんだけど

ここのラーメンを食べた記憶はないんだよね。

毎回、あの駄菓子屋さんでガチャガチャをしたあとに、みんなでここに来て……


「おっ。(たける)、おはよ」

頭の中を巻き戻しさせたその時。

ラーメン屋の隣にある小さな門から、あたし達と同じ制服を着ている男子生徒が出てきた。

ヒロくんが片手を上げて挨拶をし、和馬くんも電信柱から体を起こした。

――健、くん?

「相変わらず眠そうだな」

大きな口を開けて欠伸をした彼を見て、ヒロくんが苦笑する。

「んー……」

今起きたばかりなのか、彼はボーっとしている。

「健、おまえシャキッとしろよなぁ。こっちまで怠くなるだろ」

「………」

不機嫌な和馬くんが歩み寄っても、ボーっと一点を見つめたまま。

「ハハっ。健。 こいつを見たら、眠気が覚めるんじゃない?」