「さぁ、いよいよラストになりましたぁ!!!コンテストの最後を締めくくってくれるのは、このコだぁ!!!!2年D組。柏木ゆずちゃーん」
パッと、照明が明るくなった。
オレンジとイエローが交差する。
曲も、リズムのいい、少し可愛らしいものがかかった。
「柏木、行くよ」
ヒロくんの合図で、舞台へ足を進めた。
うわっ――…
すごい人だ。
コンテストの締めということもあって、かなり盛り上がっていた。
ヒロくんと一緒に舞台の中央まで歩いて、一旦立ち止まる。
すると――…
「……え、何か“普通”じゃない?」
そんな声が、会場から聞こえてきた。
成功するって思ってたのに……
「あれ、普段着すぎるでしょ」
ヒロくんの笑顔で、不安なんて吹っ飛んだのに……
「ヒロくんも、あれじゃいつも見てるヒロくんと変わんないじゃん」
こんなにはっきりと言われたら……
「つまんなーい。せっかくヒロくんが出るから楽しみにしてたのにぃ」
やっぱり、自信なんてなくなっちゃうよ……



