コンテストが進むにつれて、会場はどんどん盛り上がっていった。
さすがは投票で選ばれた人達。
舞台の上の、たった何分間のパフォーマンスで、会場みんなの目をくぎづけにしていた。
次は、あのリーダーの番。
舞台に出る前に、一瞬あたしを振り返った。
そして、フンっと鼻で笑った。
悔しい……
まだ何もしていないのに、完全に勝ち誇った態度だ。
あたし達がこの格好だから?
あたし達に、勝てる要素なんてないって?
絶対、負けないんだから……
「続きましてぇ!!!2年A組。高山みやびちゃーん!!!」
リーダーの名前が呼ばれ、堂々とした態度で、舞台へ進んだ。
照明の色は、赤やピンク。
曲も色気のあるもので、セクシーさを十分にアピールしている。
男子のテンションは最高潮。
本人のウォーキングも、まるで本物のモデルみたいだった。
……すごい。
一瞬にして、会場がリーダーの色に染まった。
この盛り上がりを、自分のものに出来るんだろうか。
「柏木。次だよ」
トン。 と、ヒロくんに背中を押された。
不安に押し潰されそうなあたしとは対照的な、余裕な微笑みだ。
「そんな不安そうな顔しないの。今のパフォーマンスが凄くて、自信なくなったの?」
言われて、あたしは俯いた。
パフォーマンスを終えたリーダーが、舞台袖に戻ってきた。
やり切ったって表情。
余計、不安が増す。
「柏木。どんなにあいつらが凄いパフォーマンスをしても、俺らには勝てないよ」
「……え?」
「だって、“絆”が違うもん」
「……ヒロくん」
「幼なじみの強さ、思い知らせてやろうよ」
ニコっと、ヒロくんが笑った。
その笑顔を見たら、不安感なんてどこかへ吹っ飛んだ。



