10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


舞台袖で待機するあたし達。

会場からは、ザワザワと大勢の人の声がする。

舞台にあがるのが怖い。

一体、どれだけの人数が集まってるんだろう。

全校生プラス、一般の人達。

どうか……無事にコンテストが終了しますように。

「さぁ、いよいよ今年も始まりましたぁ!!!文化祭のメインイベント、美女コンテストぉ!!!」

舞台の照明が明るくなったと同時に、司会者のテンション高い声が響いた。

鼓動の早さが増し、頭痛が酷くなる。

「今年のグランプリを獲得するのは、どの美女でしょうかぁ!!!さぁ、早速参りましょう!!!一番乗りで会場をわかしてくれるのはぁ!!?1年B組。佐田あかりちゃーん!!!!」

ドーンっと音楽がかかり、照明も一気に派手になった。

くじ引きの結果、あたし達の出番は一番最後。

それまでには、緊張がほぐれてたらいいな……

「さぁ、続きましてぇ!!!3年C組。田中萌華ちゃーん!!!」

さっきの曲とは打って変わって、とても静かな曲だ。

照明も落ちて、青や紫などの幻想的な世界になった。

すごいな……。

みんなそれぞれ自分達の良さを引き出してる。

自分をよくわかってるというか。

どの服を着たら、自分が一番可愛く見えるかとてもよく研究されてると思う。

それに比べてあたし達は。

この中では、一番普通だ。

どこにでもいる普通の高校生。

見た目を工夫しているわけでもないし、似合っているかもわからない。

だけど――…

『俺達の良さ、ヤツらに拝ませてやろうぜ』

ヒロくんと一緒だから。

きっと、成功するに違いない。