10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


「おはよ。 柏木」

エントランスを出たところで、ヒロくんが声をかけてくれた。

「おはよう」

ヒロくんの笑顔につられて、自然と口角が上がる。

肩に提げる鞄をギュッと掴んで、ヒロくんの元に小走りした。

グレーのスラックスに白い半袖シャツ。
すらっと手足も長くて、長身。

子供の頃はあたしの方が身長高かった気もするけど、今では見上げないとヒロくんの顔が見れない。

ジッと、ヒロくんの視線が刺さった。

「な、何?何か、変かな?」

パリっとハリのある制服を見下ろして聞いた。

ヒロくんと同じ、グレーの膝丈のスカートに白いシャツ。
そして、胸元には赤いリボン。

前と後ろを確認すると、

「すごく似合ってる」

ヒロくんの笑顔が咲いた。

「そ、そうかなっ?あ、ありがと」

う〜……
直視できないなぁ、その笑顔。

眩しすぎるよ――…

「おまえ、制服に着られてんじゃん」

ヒロくんの後ろから現れた和馬くん。

珍しい生き物でも見てるかのような視線だ。

「ほんっと、ガキの頃からチビだよな」

あたしの隣にきた和馬くんが、あたしの頭の上で手を横にヒラヒラさせている。

その手を、自分の体にくっつけた。

「俺の肩までしかないじゃん」

「か、和馬くん達が大きくなりすぎたんだよっ!!!子供の頃は、あたしの方が大きかったじゃん!!!」

プクっと、頬を膨らませる。

「一瞬だけだろ?すぐに、俺が抜いたじゃん」

また、勝ち誇ったようにあたしを見下ろす。

「チビだなぁ」

頭の後ろで両手を組んだ和馬くんは、鼻歌混じりに、先に行ってしまった。

何なのよ、もう……
ほんっと、変わってないなぁ。
あの意地悪なとこ。

「あ〜あ。 嬉しそうだな、和馬のヤツ」

和馬くんの背中を見ながら、ヒロくんが言った。

えっ? と、ヒロくんを見上げる。

「あいつ、ずっと待ってたから」

「……?」

「柏木が帰ってくるの」

あたしを見下ろすヒロくんの笑顔。

朝の静かな風よりも、爽やかだった。

「柏木、改めて、おかえり」