紫陽花の短編集物語#1

第1話 私たちは最強の双子!

リビングにて
菜々美「あんたたち、ご飯、食べてー!」
悠葉・若葉「はーい!」
菜々美「また、声揃って! あんたたちは仲良しね~」
悠葉・若葉「うん! そうだよ! 私たちは最高だもん!」
語り≪悠葉と若葉。それは、一卵性の双子です。顔も、性格も、髪型も。全部、一緒なのでした≫
悠葉「ねぇ、若葉。今日も漫画やる?」
若葉「言おうとしてた! いいよ!」
語り≪二人は、一緒に漫画を描いていたのです≫

リビングにて(夜)
母「何で! 何で、あんたにそんなこと、言われないといけないわけ!」
父「はぁ⁉ お前は家事だけしてりゃあ、いいんだよ!!」

語り≪これが、悠葉と若葉の仲を引き裂けるのでした・・・≫

【双つの葉 続く】

第2話 私たちに悲劇⁉ 親が〇〇するそうです・・・

自分たちの部屋にて
悠葉・若葉「今日もやる?」
悠葉・若葉「(笑う)」
悠葉「また、揃った!」
若葉「それは、いつも、でしょ??」
父、ドアを叩く。
悠葉・若葉「何?」
父「大事な話がある。ちょっと、リビングに来てくれ」
悠葉・若葉(何だろう、大事な話って・・・)

リビングにて
父「実は、離婚、しようと思うんだ」
【双つの葉 続く】

第3話 絆は変わらない!

リビングにて
父「実は、離婚、しようと思うんだ」
悠葉・若葉、席を立ち。
悠葉・若葉「え⁉ 離婚!」
母「私たち、最近、価値観とか合わなくて。だから、離婚、するの。あなたたちに話したら、離婚するって決めていたの。だから、今、話した」
悠葉・若葉、席に座り。
悠葉・若葉「私たちは⁉ どうなるの?」
母「ごめんけど・・・」
父「いろいろ事情があって、二人は別々になる」
悠葉・若葉「え⁉ な、何で⁉」
母「ごめんなさい。でも、二人を一人で育てるなんて無理なの。だから・・・」
悠葉・若葉「お母さんが大変なら、仕方、ないね・・・」
父「だから、決めてくれないか? 二人はこれからどっちと暮らすのか」
悠葉・若葉「・・・」
悠葉「若葉が選んで。私は決めれないし、それに、私。おねぇちゃんだから」
若葉「分かった。でも、いいの?」
悠葉「いいの! だから、決めて」
若葉「ありがとう・・・。私は、お母さんと暮らしたい」
悠葉「じゃあ、私はお父さんと暮らす!」
父「ありがとう。決めてくれて」

自分の部屋にて
悠葉「私たち、離れ離れになっても」
若葉「絆は、変わらないよね? 絶対」
悠葉「そうだよ。絶対、変わらない!」
若葉「そうだよね。あ、じゃあさ」
若葉、机に置いてあった自分たちが描いた漫画を悠葉に渡す。
若葉「悠葉が持ってて。おねぇちゃんだしね! 再会したときに、これでお互い分かるよね?」
悠葉「若葉・・・。分かった。私、ずっと持ってる!」
悠葉・若葉「約束だよ?」

語り≪こうして、悠葉と若葉は離れ離れになったのでした・・・≫
【双つの葉 続く】

最終話 やっと、会えた!

若葉「ご注文は、何にしますか?」
悠葉「アイスコーって、え⁉」
悠葉、店員が若葉のことに気づく。
若葉「え⁉ 悠葉⁉」
悠葉「そうだよ! 久しぶり! 若葉!」
若葉「久しぶり! 元気そうでよかった」
悠葉「元気だよ。あ、そういえば、見せたいものが・・・」
若葉「?」
悠葉、カバンの中からあのときの漫画を出す。
悠葉、若葉に見せる。
悠葉「これ、覚えてる?」
若葉「覚えてるよ! 一緒に描いたやつ」
悠葉「そう! ここ、見て!」
悠葉、題名を指さす
若葉「『双つの葉』? これって・・・」
悠葉「そう! 私たちのこと」
若葉「悠『葉』と若『葉』ってこと、だよね?」
悠葉「うん! あのとき、つけたの! 両親が離婚して、このノートに名前、付ける、ならって。私はやっぱり、若葉のこと、忘れなかったよ。ずっと会いたいって思ってた」
若葉「うん。私も会いたいって思ってたよ」
悠葉「また、今度、会わない? ゆっくり、喋りたいし!」
若葉「うん! じゃあ、ライン交換しよう?」
悠葉「うん!」
カウンターの上には、若葉と悠葉が描いた漫画が置いてあった。
『双つの葉』が輝いて見えた。

【双つの葉 完結】