川口くんが転校してきた日の放課。
綾香は玲央くんにべったりで、私は見事にひとりぼっち。
いつも綾香としかいなかったから……。まぁ、いいや……。
私は自分の席に座り、机で寝始めた。
昨日は夜遅くまで起きてたから、すごく眠たい。
スヤスヤ寝始めようとしたそのとき、カーテンを閉める音がした。
私は目を開けた。そこにいたのは、まさかの川口くんだった。
「な、なんで……?」
「別に。眩しかっただけだけど?」
「私のために?」
「そんなわけ、ない」
……そんなに強く言わなくてもいいのに……。
でも、川口くんって、意外に優しいのかな?
私は自然と川口くんを考え始めてしまった。
その日の帰り。
昇降口を出た瞬間、雨が降り始めた。
なんて、最悪なタイミング……。
今日に限って、折りたたみ傘おいてきたって言うのに……。
朝、晴れだったから雨何て降らないと思ってた……。
まぁ、駅まですぐ近くだし濡れても大丈夫でしょ!
私は走り出した。すると、手首を誰かに後ろから掴まれた。
「あんた、馬鹿なの?」
「え? だ、誰?」
そこにいた、私の手首を掴んだ人は川口くんだった。
「なんで、川口くんがいるの?」
「今から帰るんだけど? 何かダメなの?」
「ううん。それはいいんだけど……。私を引き留めたのは何で?」
「入れよ。傘に」
「え? 良いの?」
「その傘、貸す」
「え、それはダメだよ……。川口くんが濡れちゃうよ」
「俺は男だから大丈夫」
「いや、それは……」
「別に駅まですぐだし?」
え、駅? それって……。
「駅、私も行くよ! 電車通学!」
「あ、そう」
何よ。興味なさそうに。まぁ、いいけど。別に。
「一緒に傘入るのはダメ?」
「まぁ、いいけど?」
よし。これから、川口くんも濡れなくて大丈夫!
私たちは相合傘をしながら、駅に向かった。
……ん? あ、あ、あああああああああああ相合傘? 相合傘って、カップルがするやつ⁉
もしかして、私……変なの誘っちゃった???
わーどうしよ!!! もう、傘から逃げよう!
「ごめん! 川口くん! もうすぐ電車が来る時間だから、先行くね!」
「だったら、俺も走るよ?」
「え? あ、いいの……。傘ありがとう! じゃあね!」
私は傘から逃げて、走りだした。
だけど、すぐ石に躓き転びそうになってしまった。
あ、これは、大怪我な予感……。
「愛原さん! 危ない!!!」
後ろからハグされて、私、助けられました。
でも、今この状況にドキドキしすぎて何も言えない……。
「あ、そ、その……」
川口くんは私の腰に回していた手を離した。
「危なかったから……。ただ、それだけ。助けたかったわけじゃないから。別に」
「あ、その……。た、助けてくれてありがとう! り、諒くん!」
「別に。感謝されたくてやったわけじゃねーよ」
「それでもいいの! ありがとう!」
「あ、そう。でも、もうあぶねーから傘から出んな」
でも、私は相合傘を避けたいのに……。
「でも……」
「何?」
「相合傘……、川口くんは嫌、でしょ……?」
「はぁ? 相合傘? 何それ」
「知らないの? 相合傘」
「知らない。というか、そもそも興味がない」
「あら、そう。まぁ、簡単に言うと相合傘はカップルがやること、かな?」
「別に。お前としてもなんにもならないしよくね?」
「私も意識してないけど?」
「じゃあ、いいじゃん。このまま行くよ? 駅までもうすぐだし」
「う、うん……」
川口くんは意外と優しいのかも……しれない……。
綾香は玲央くんにべったりで、私は見事にひとりぼっち。
いつも綾香としかいなかったから……。まぁ、いいや……。
私は自分の席に座り、机で寝始めた。
昨日は夜遅くまで起きてたから、すごく眠たい。
スヤスヤ寝始めようとしたそのとき、カーテンを閉める音がした。
私は目を開けた。そこにいたのは、まさかの川口くんだった。
「な、なんで……?」
「別に。眩しかっただけだけど?」
「私のために?」
「そんなわけ、ない」
……そんなに強く言わなくてもいいのに……。
でも、川口くんって、意外に優しいのかな?
私は自然と川口くんを考え始めてしまった。
その日の帰り。
昇降口を出た瞬間、雨が降り始めた。
なんて、最悪なタイミング……。
今日に限って、折りたたみ傘おいてきたって言うのに……。
朝、晴れだったから雨何て降らないと思ってた……。
まぁ、駅まですぐ近くだし濡れても大丈夫でしょ!
私は走り出した。すると、手首を誰かに後ろから掴まれた。
「あんた、馬鹿なの?」
「え? だ、誰?」
そこにいた、私の手首を掴んだ人は川口くんだった。
「なんで、川口くんがいるの?」
「今から帰るんだけど? 何かダメなの?」
「ううん。それはいいんだけど……。私を引き留めたのは何で?」
「入れよ。傘に」
「え? 良いの?」
「その傘、貸す」
「え、それはダメだよ……。川口くんが濡れちゃうよ」
「俺は男だから大丈夫」
「いや、それは……」
「別に駅まですぐだし?」
え、駅? それって……。
「駅、私も行くよ! 電車通学!」
「あ、そう」
何よ。興味なさそうに。まぁ、いいけど。別に。
「一緒に傘入るのはダメ?」
「まぁ、いいけど?」
よし。これから、川口くんも濡れなくて大丈夫!
私たちは相合傘をしながら、駅に向かった。
……ん? あ、あ、あああああああああああ相合傘? 相合傘って、カップルがするやつ⁉
もしかして、私……変なの誘っちゃった???
わーどうしよ!!! もう、傘から逃げよう!
「ごめん! 川口くん! もうすぐ電車が来る時間だから、先行くね!」
「だったら、俺も走るよ?」
「え? あ、いいの……。傘ありがとう! じゃあね!」
私は傘から逃げて、走りだした。
だけど、すぐ石に躓き転びそうになってしまった。
あ、これは、大怪我な予感……。
「愛原さん! 危ない!!!」
後ろからハグされて、私、助けられました。
でも、今この状況にドキドキしすぎて何も言えない……。
「あ、そ、その……」
川口くんは私の腰に回していた手を離した。
「危なかったから……。ただ、それだけ。助けたかったわけじゃないから。別に」
「あ、その……。た、助けてくれてありがとう! り、諒くん!」
「別に。感謝されたくてやったわけじゃねーよ」
「それでもいいの! ありがとう!」
「あ、そう。でも、もうあぶねーから傘から出んな」
でも、私は相合傘を避けたいのに……。
「でも……」
「何?」
「相合傘……、川口くんは嫌、でしょ……?」
「はぁ? 相合傘? 何それ」
「知らないの? 相合傘」
「知らない。というか、そもそも興味がない」
「あら、そう。まぁ、簡単に言うと相合傘はカップルがやること、かな?」
「別に。お前としてもなんにもならないしよくね?」
「私も意識してないけど?」
「じゃあ、いいじゃん。このまま行くよ? 駅までもうすぐだし」
「う、うん……」
川口くんは意外と優しいのかも……しれない……。


