あるバイトが募集されていた。即日即金、お試しで働くだけでもいいという。かなりの高額に、応募ボタンを押した。これなら新作のバッグが買える。いってみればなんのことはない、老朽化したデパートの警備員の仕事だそうだ。「いいか、夜中になにが出ても振り返るなよ」と念を押される。なにやら寒気と鳥肌が止まらない。顔を洗って顔を上げる。と、鏡越しに背後にいるものと視線が合う。だからこそ募集が途絶えないのだと悟った。