SIDE:瀬名爽真
紫苑が自室に引っ込んだ後のリビングは、騒然としている。
「えっと……つまりどういうこと!?
アオバケには台本があって、紫苑くんと瑠奈はずっと演技してて……え、え!?」
重い空気圧から解放された二階堂が、頭を抱えて混乱をそのまま口にする。
二期通して内部にいたのにその気配にすら気付いていなかったのだから、そうなるのも無理はない。
「私のこともずっと応援してくれてたのに……ごめんね、彩加」
白石はそんな二階堂を見つめながら、心底申し訳なさそうに眉を垂らす。
「“本当の瑠奈ちゃん”ってなんですかぁ?
私が見ていた瑠奈ちゃんは、嘘ってことですか……?」
めそめそとまた泣き出した春野に、陸は箱ティッシュを持ち出して何枚もそれを引き抜いている。
混沌とした空気の中、大和が彩加の背中を摩りながら口を開いた。
「一旦落ち着こうよ。そろそろスタッフさんたちも来る頃だし……幸い今日は個別インタビューの撮影があるくらいでほぼ自由時間だしさ。
瑠奈のことはまたその時にでも……ね?」
大和がチラッと俺の様子を伺ってくる。
まるで起爆寸前の爆弾でも見るかのような目で。
「……。取り乱して悪かった。俺も少し……1人で頭冷やしてくる」
立ち上がると、陸が反射で抑えようと身構える。
違う、とすぐにハッとする顔に申し訳なくなった。
「あ。上に行くなら、俺と陸の部屋使ってよ。そっちの部屋は……ほら、紫苑……」
気遣って言葉を探す大和。
春野も二階堂も白石も、なんとなく心配そうに見える視線を注いでくる。
「悪い。じゃあ、ちょっと借りる」
「うん。遠慮なくどうぞ」
大和の返事を受けてすぐ、男子フロアへと足を向ける。
――俺の姿が見えなくなってすぐ、陸が素早くテーブルの中心に体を寄せた。
紫苑が自室に引っ込んだ後のリビングは、騒然としている。
「えっと……つまりどういうこと!?
アオバケには台本があって、紫苑くんと瑠奈はずっと演技してて……え、え!?」
重い空気圧から解放された二階堂が、頭を抱えて混乱をそのまま口にする。
二期通して内部にいたのにその気配にすら気付いていなかったのだから、そうなるのも無理はない。
「私のこともずっと応援してくれてたのに……ごめんね、彩加」
白石はそんな二階堂を見つめながら、心底申し訳なさそうに眉を垂らす。
「“本当の瑠奈ちゃん”ってなんですかぁ?
私が見ていた瑠奈ちゃんは、嘘ってことですか……?」
めそめそとまた泣き出した春野に、陸は箱ティッシュを持ち出して何枚もそれを引き抜いている。
混沌とした空気の中、大和が彩加の背中を摩りながら口を開いた。
「一旦落ち着こうよ。そろそろスタッフさんたちも来る頃だし……幸い今日は個別インタビューの撮影があるくらいでほぼ自由時間だしさ。
瑠奈のことはまたその時にでも……ね?」
大和がチラッと俺の様子を伺ってくる。
まるで起爆寸前の爆弾でも見るかのような目で。
「……。取り乱して悪かった。俺も少し……1人で頭冷やしてくる」
立ち上がると、陸が反射で抑えようと身構える。
違う、とすぐにハッとする顔に申し訳なくなった。
「あ。上に行くなら、俺と陸の部屋使ってよ。そっちの部屋は……ほら、紫苑……」
気遣って言葉を探す大和。
春野も二階堂も白石も、なんとなく心配そうに見える視線を注いでくる。
「悪い。じゃあ、ちょっと借りる」
「うん。遠慮なくどうぞ」
大和の返事を受けてすぐ、男子フロアへと足を向ける。
――俺の姿が見えなくなってすぐ、陸が素早くテーブルの中心に体を寄せた。



