(爽真、ちゃんとできてるじゃん。……狙ってやってないんだろうけど)
助けようとか、フォローしなくちゃとか、余計なお世話だったのかも。
本物を前にすれば、多少の違和感なんてだんだん気にならなくなってくるのかも。
しくしくと、胸が痛む。
安心してるのに、ちょっと泣きたいみたいな気持ち。
ぼーっと思考停止した頭に、目に映るものが入ってこない。
しばらく、ただ動画が流れるだけの時間が続いた。
大和と彩加、爽真と美玲のデートが代わる代わる画面に映る。
「大和!あのペンギン、100羽全部に名前あるんだって!
うわ、当てたい!とりあえず――こいつ!ギンジロー!探そ!」
「ええ――……全部同じに見えるんだけど……」
「そんなことないって!ほら、よく見れば模様違うじゃん?」
「えー?」
ペンギンを探す彩加と大和が自然に寄り添う。
2人でペンギンを指差しあって笑う横顔が、後ろ姿の引きになって、また画面が爽真と美玲にスイッチする。
「爽真くん。今度はあっち、行ってみよう?」
「……ん、」
はしゃぐ美玲が、自然な流れで爽真の手を引こうとする。
俯きがちに、照れた顔をする美玲。
反対に、動揺もせずなすがままになっている爽真。
――ここで、コメントの流れが変わった。



