――まず開いたのは、お買い物クイズのアーカイブ。
再生バーをどんどんスライドさせて、結果発表まで進める。
優勝した大和と美玲が、デートしたい人を指名するシーン。
『……爽真くん……』
透き通ったか弱い声がそう言った直後の、コメントの流れを追った。
>>えっ!?
>>しおんじゃないの?
――まずは、純粋な驚き。
そうだよね、あの場にいた誰もがみんな同じように驚いていた。
少し時間が経過すると、コメントが少し変わり始める。
>>何でそうま?みれいが好きなのってしおんだよね?
>>しおんくんかわいそう。
めちゃくちゃ動揺してるじゃん
>>みれいはどういうつもりなの?
(やっぱり、こうなるよね)
紫苑が私に見た方がいいって言ったのは、絶対にこれだ。
美玲が自由に人を選べる場面で、紫苑を無視して爽真を選んだことを疑問視する視聴者の声。
美玲は確かに、番組側から爽真を選ぶことを許されたのかもしれない。
けれど、紫苑から爽真にルート変更するためには、
ちゃんと“今までのストーリーに矛盾しないための手順”を踏まなくちゃいけない。
その手順とは――
まず、爽真から美玲に強いアプローチをすること。



