台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―


指示通り、BOXの右角に置かれた紙をとる。

「わぁ、3番っラッキースリーかも♡」

手で3をつくって、自分の頬にくっつける。
頭の中では、冷静にペア組を分析していた。


今回のペアは、恐らく今朝の個別インタビューを汲んで組まれてる気がする。

美玲・紫苑ペアは確定。

ひよりと陸は昨日の様子的に、お互い1番気楽そうにしてる風だったから多分お互い好印象で挙げてる。

彩加・大和も同じ理由で既定路線。

私は矢印散らかりまくり。

そして、現時点では誰のことも挙げてなさそうな奴が1人。

――つまり、私のペアは……

「あっ、陸くん!一緒のペアですねっ」
「おー、ひより!マジ?やった!」

「えー、大和と?ちょっと新鮮味ないね!(笑)」
「まぁまぁ。俺は彩加でちょっと安心してるけど」

「…よろしくね、紫苑くん」
「うん、こっちこそ」

周りからはキャッキャとはしゃぐ声が聞こえる。

そんな中、私の周りだけは異様に静かに感じられた。


3番の紙が視界に入った瞬間、嫌な予感はした。


節っぽい長い指が、私と同じ番号の紙を掲げてる。

その手の主は、昨日あんなことがあったにも関わらず飄々としていた。


(ほら、やっぱり!)


爽真ァア――――……!


今1番かかわりたくなかったのに。
心の中の私が、膝から崩れ落ちた。