台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―


『あの、もっとみんなの輪の中に入ってみても楽しいんじゃないかな……?』

『……興味ないから』

そんな美玲の優しいセリフと、爽真の冷たいセリフで締まる、ツーショットタイム。


>>美玲いい子すぎ。マジ聖女。
>>爽真冷たっ。ていうか何しに恋リアきたん?
>>でも顔がいいから許す


そんなコメントで賑わうワンシーン。


『白石が動くまでは1人で居ろって言われてる。
白石が俺を輪の中に連れてく。
――で、白石に惹かれる。そういうストーリーだからな』


でも、そんな爽真の事情を私は知ってるから、
なんとなく冷めた気持ちで観てしまった。


トン、と微かにさりげなく、爽真の腕が私の腕に当たる。

ちょっと驚いて目線を流すと、爽真の目も私を見ている。

なんとなく真剣な切れ長の瞳に、“気にすんな”って言われたような気がした。


「あー。次、俺と瑠奈ちゃんのツーショットタイムだね」

紫苑の軽い声に、ハッとして目線を画面に戻す。

画面の中には、悪戯っ子みたいな顔で紫苑の背後に迫る私が映っていた。