台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―



7:00。
日曜日の朝は、みんな早起き。

ぷかぷかとあくびを浮かべる面々が、まばらにダイニングテーブルに集まってくる。

「なにこれ。すごっ。
これ、誰が作ったの!?」

最後に起きてきた彩加が、自分の席に置かれた朝食プレートを見て目を丸くする。


その反応、めちゃくちゃわかる。


つやつやのスクランブルエッグに、ソーセージ。
ちぎったレタスに添えたプチトマトと、焼きたてのトースト。

それらが品よく集まったホテル風ブレックファースト。

家庭的な料理上手の大和とは別ベクトルの料理の上手さに、私だって驚いたもん。


「瑠奈とー、爽真くんだよ♡」
「コイツは卵を一個粉砕しただけ」


ちゃっかり手柄に乗っかろうとしたのを、秒で爽真に両断される。

「……!」

笑顔のまま心の中で隣に座る爽真を睨むと、しれっとした顔でそっぽ向かれた。

「だよね、瑠奈がこんなの作れるわけない」

「ピーマンの時も、包丁の扱い以前の問題だったもんなぁ」

真顔で頷く彩加と、苦笑いの大和。

いただきますをした後も、私を集団でイジるかのような会話が続く。