台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―


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……と動き始める切り取られた画面の世界。


私が、紫苑に、仕掛けた構図。


やられた。
そう思うのに、逃げたら負けになる詰み具合。

(だったら受けて立つしかない、か……)


紫苑の肩に乗せた手は、表面上は煽情するように、裏側では悔しさを込めて――そっと肩口に移動させた。

それから悪女の顔を意識的に貼り直して、妖しい微笑みを浮かべる。
にっこりと、その場を楽しむように。


「“目を逸らしたら負けゲーム”♡
これで決着つけよ?紫苑くん」


面食らったふりをしている紫苑の目が、楽しそうにきらりと光る。

「決着って……怖いなぁ」

爽やかに苦笑しながら、その目はもう離れない。

録画のカウントが静かに回り続けるだけの空間で。

静かに、妖しく。
近い距離で見つめ合う。

「近いね」

綺麗な顔をした悪魔が、視界いっぱいに微笑みかける。

「……ねー♡瑠奈、ドキドキしちゃう」

肩にかけたまま話すタイミングを失った手に、紫苑の体温がこもっていく。

お互いに嘘の笑顔で睨み合ったまま――
5分後。