ぐるぐると螺旋を描いて流され、落下していくスピード感。
ジャバジャバと水を切り裂いて進む音が、疾走感を煽っていく。
「前向きに体勢直せるか?」
「無理っもう動けない!」
爽真が立てた膝にしがみついて、小さくなって流されるままになる。
爽真は使い物にならない私を見下ろして、どうするかと少し考えた後、片手で頭を抱えて自分の方に引き寄せた。
「出口見えてきたから。目瞑って、息止めて」
「―――〜〜っ」
必死で頷いて、言われた通りに息を止める。
数秒もしないうちに、ポーンと体が外に投げ出された。
縮こまった体はしっかり抱かれているから、不思議と恐怖心はない。
一瞬で体が落ちる感覚がして、激しく水面を叩く音がして沈んでいく。
それからすぐ、膝と背中に腕の感触。
目を瞑っている間に、冷たい水の中から熱い太陽の下まで持ち上げられた。
「う、……けほっ、鼻に水入った……」
「だからやめとけって言っただろ」



