(表爽真め。いくらクール男子だからって難攻不落すぎでしょ!)
デート企画なんだから少しくらい絵を保たせろ。
ちょっとはキャッキャウフフしろ!
――なんて、カメラの前では好き勝手に文句も言えず。
「ひどぉーい爽真くんっ。瑠奈、泣いちゃうんだからね!?」
「どうせ嘘泣きだろ」
「瑠奈、そんなことしないもん!」
深夜にぶちまける文句カウンターを心の中で回しながら、こっちを見ない爽真に向かって頬を膨らませた。
「ねぇねぇ!あれ、アオバケのそうまとるなじゃない!?」
ちょうどそこへ通りがかった、高校生くらいの男女6人グループがカメラの後ろで足を止める。
「えっ、ホントだ!そうま、実物もめっちゃイケメンじゃない!?」
「誰?」
「知らないの?アオバケって恋リア番組の――……」
女子達が興奮気味に肩を叩き合う中、男子達はきょとん顔。
まぁなんか有名人なら見とくかくらいのノリで、私と爽真を眺め出す。
男子の目が私を見た途端、爽真の切れ長の目が少しだけ鋭さを増した。



