咄嗟に彩加のことを思い出す。
何の疑いもなく栞を想う偽りの俺を信じていた彼女の姿が、ここで初めて腑に落ちた。
『元気出して、大和!あたしは大和の味方だからね!』
忘れたくても忘れられない、彩加の笑顔。
「……リトライ枠は、俺1人ですか」
「いえ、女子側にも1人依頼予定です。
前回カップル成立がなかった、絵里さんか、彩加さんか――」
「彩加がいいです」
だから名前を聞いた瞬間、そう言ってしまっていて。
「彩加が出るなら、俺もリトライします」
今度こそ、本当の恋に手を伸ばそう。
もう後悔しないために。



