❤︎
5月17日。13:00。
「リトライ、ですか」
簡素な事務所の会議室。
目の前に置かれたアオハルvacationの企画書を前に、大和は苦々しい顔をしている。
「やまとをもう一度!――という要望が多く寄せられていまして。
私たちとしてもぜひ、和巳さんにリトライしていただきたいんです」
明るい口調のアオバケスタッフを前に、大和は答えに詰まる。
湯呑みに満たされた緑茶に反射する自分の顔が、ゆらりと揺らいだ。
「……ちなみに、今回のシナリオってどういう……?」
「今期は大和さんにシナリオはありません。
献身的で優しい“大和”像。ここを崩さなければ、あとは自由にしていただいて結構です」
「……!」
シナリオが一切ない。そんなパターンもあるのか。
5月17日。13:00。
「リトライ、ですか」
簡素な事務所の会議室。
目の前に置かれたアオハルvacationの企画書を前に、大和は苦々しい顔をしている。
「やまとをもう一度!――という要望が多く寄せられていまして。
私たちとしてもぜひ、和巳さんにリトライしていただきたいんです」
明るい口調のアオバケスタッフを前に、大和は答えに詰まる。
湯呑みに満たされた緑茶に反射する自分の顔が、ゆらりと揺らいだ。
「……ちなみに、今回のシナリオってどういう……?」
「今期は大和さんにシナリオはありません。
献身的で優しい“大和”像。ここを崩さなければ、あとは自由にしていただいて結構です」
「……!」
シナリオが一切ない。そんなパターンもあるのか。



