台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―


「ごめん!!」

「……へ?」

私、陸に何かされたっけ?

全く思い当たる節がない。

突然の謝罪に目を白黒させていると、陸が堰を切ったように捲し立てた。

「下ぎ……紙袋のこと!俺、あれが放送されるなんて思わなくて……!
昨日やっと動画観て、びっくりして……」

俯いて眉を寄せる陸の顔は、本気で申し訳なさそうな表情だ。

「……しかもあんなゲスいコメントつきまくってるし、傷つけたと思って。
だからごめん!ごめんじゃ済まないけど、ごめん!」


……。
ぽかーん。


……まず、あんないいネタが使われないと思ってたの?
ほんと素人。ほんとばか。


次に、コメント。
確かにゲスい。控えめに見てもゲスい。

けど、お陰で“るな様”っていうあざといキャラとして、人気が出たのも事実で。

だから、世間に受け入れられる悪女への道にとってはプラスなことだと思っていたんだけど……


悲痛そうな顔で頭を上げない陸を見つめて、心の温度がひゅっと下がる。


私の感覚――
もしかして間違ってた?