「あ。あとこれ。下着事件!
ここも結構ウケてたんだよねぇ。しかも、男性視聴者から!」
「は?」
爽真の目がピクリと痙攣する。
その目を刺激する、スマホの液晶画面の強い光。
その画面の中身は、「ドキドキした?」って甘く囁いた私のシーンに対するコメント欄。
“えっっっ”
“ここ、好き過ぎて何回も見てる”
“るな様やばすぎ”
ここだけは、コメントが“るな”一色。
そして、コメントの男女比率が逆転してる。
「すごくない?アオバケ視聴者ってほぼ女性なのに。
つまり、新規視聴者層の獲得に貢献したってことだよ?」
……爽真の目の温度がすーっと氷点下に下がっていくのを、話に夢中になっている私は気付かない。
「ね、爽真――……」
「……」
同意を求めて爽真の方を向きかけた時――
爽真が唐突に腰を浮かせる。
刹那、スマホを遠ざけるように両手を取られてソファの背凭れに縫い付けられた。



