台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

深夜0:00。
いつもの時間。


ソファの定位置に座って、私は完全に気を抜いている。


「勉強できるとか聞いてない」
「まあ、言ってないからね」

真顔の即レスで、爽真が黙る。


あ。拗ねてる。


ムッと顔を顰めて、腕を組み出したから。

「はいはい、爽真くん落ち着いて。
そりゃね?瑠奈は爽真くんよりだいぶ……いや、かなりお勉強できちゃうかもしれないけどぉ。
人の器って、それだけじゃ測れないっていうかぁ」

わざと甘ったるい声を出して、可愛く微笑む。

拗ねた爽真の目が、ジト、とこっちを見た。

「煽ってるだろ」
「あ、バレた?」

「当たり前だろ」と爽真が手の甲で私の頭を軽く小突く。

呆れ顔をする爽真が可笑しくて、クスクスと肩を揺らした。


「というか、紫苑。アレはいいのか」


今度は爽真が真顔になる。

“盤面整理の真面目なテンションに戻します”

そういう合図のようだった。