自分のやらかしにハッとして、思い出したように周囲を観察する。
「う゛――わかんない〜っ
てか、座ってるのが苦痛!」
「頑張れ彩加。俺も手伝うから」
「ひより!何問解けた!?」
「まだ3問目ですよぅ……」
「大丈夫!俺は一問も解けてない!」
いつのまにか賑やかになっていた周囲も、なんとなくペアに分かれて宿題に向き合っている。
向かい側にいる爽真と美玲も、例外なく。
「爽真くん、英語って得意……?」
「……微妙」
「ここがわからないんだけどね。どうしてこの訳になるんだと思う……?」
「…………」
美玲が指差した箇所に、爽真はほんの少し頭を寄せる。
ちゃんと英文を読んで、考えて。
多分、それでもわからなかったから無言なんだと思う。
英文に目を落としてしばらくしてから寄った爽真の眉間から、そんな感情が読み取れた。



