「あーん、なんでこんなところまで宿題が追いかけ
てくるんですかぁー」
右隣に座るひよりが、プリントを抱えながら泣き言を言っている。
「持ってこいって言われてたから、持ってきてたけどさぁ。まさかカメラの前でやるなんて思わなかったよね!」
左隣の彩加もグズグズ文句を言っている。
「俺は白紙で提出するつもりだったッスよ!
撮影あったんで!……とか言って」
ひよりの反対隣の陸も、心底がっかりした顔をしている。
そんな中、私は積み上がるプリントとテキストを前に飄々としてお行儀よく座っている。
なぜなら勉強、めちゃくちゃできる。
英国数理社なんでもこい。
だから頭で計算中。
どの程度のおつむレベルが、“瑠奈”っぽいかな……って。



