台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―




23:55。

迷いかけて止まったり進んだりしながら、時間をかけて女子フロアの階段を降りていく。


(気まずすぎる……、最高に)


いやっ……別に……!

私が変なことを思ってしまっただけで、あっちからしたらいつもの時間にいつものように集まる。

それだけなんだけどね!?

約束してるわけでもないし。
別に、行かなくたっていいのかもしれないけど。

まだ熱が引かない気がする指先を、そっと見つめる。


「……」


頭の中で鮮明にあの時の爽真の顔が浮かんで、何度でも心臓を掴んで締め付けてくるから。


ぎゅっと唇を噛んで、目を伏せる。

(普通にしよ。普通に、普通に……)



行かないなんて、できなかった。