18:00。
花火大会が開かれる、海辺の神社にやってきた。
田舎町にしてはそこそこ大きめの、古い神社。
鳥居からちょっとして何本かに分かれる参道には、夜店もしっかり並んでいる。
人の流れもそれなりにあって、屋台に足を止める人達が楽しそうにはしゃいでいる。
花火が上がり始めるのは、19:00。
それまでは、ペアでお祭りデートタイムだ。
スタッフから説明を受けた後、解散が言い渡され、ペアごとに鳥居を潜っていく。
花火が始まるまでの時間、爽真・美玲の優勝者ペアにはカメラマンやスタッフが張り付くようだけど、他は撮影隊が交代で撮影しにくるみたい。
あとは、手持ちカメラで適宜セルフ録画しとくように、だって。
「よし。……じゃ、行こっか」
みんなが参道を歩いていった後、カメラ片手に紫苑が爽やかにそう言った。
「……」
うん。今は普段の王子様モード。
おかしなところは特にない。
「……行こ行こっ!瑠奈、わたあめ食べたいな♡」
当然のように紫苑の腕に絡みついて、恋人のように歩き出す。
その背後には、カメラマン。
まずは私たちの撮影ターンのようだ。



