「だっ大丈夫ですぅ。ちょっと慌てただけなのでっ」 誤魔化し笑いをしながら、救命胴衣なんて大袈裟なものを抱えて海に入ってこようとするスタッフを、必死に止める。 爽真はスタッフのいる波打ち際まで私を抱き抱えて辿り着くと、ふわりとそこに私を降ろした。 「一応ちゃんと診てやってください。しっかり頭まで沈んでたんで」 「ちょっと、爽真くん!?」 爽真のせいで、私は大勢のスタッフに取り囲まれ。 ちょっとの深さでも溺れるギャグみたいなカナヅチだってことが、みんなに知れ渡ってしまった。