「……悪いけど、白石のことはシナリオの中でしか見るつもりないから」 無機質な目すら、彼女を見ない。 打ちのめされたような顔をした美玲が、無理矢理笑顔を作った。 「そっ……か。ごめんね。急に変なこと言って」 「……いや」 爽真の目が、出口の見えない向日葵が作る別れ道を見る。 それから、チラッと美玲の方を向いた。 「振り回して悪かった。とりあえず出口探す、でいい?」 「……うん。そうしよう」 今度は速度を緩めてゆっくりと歩く。 その後ろを、美玲がほんの少し早足で着いて行った。