サンタさん

 今日はクリスマス。
 「夢でね、声がしたの!」
 僕はパパにぎゅーされながら、必死に言った。
 「へぇ。どんなこと言われたの?」
 「なんか、サンタさんのせいで僕、死んじゃうみたい。怖いから、今日は寝ない!」
 パパとママは、小さく笑った。
 「そっかー。じゃあ、今やるしかないね」
 パパのぎゅ、が強くなった気がする。
 ママは、ケーキを切るのに使っていた甘い包丁を持って僕に近づいてきた。