私はふと、教室の掃除道具ロッカーの扉が開いたままなのに気がついた。 今まで知らなかったけれど、ロッカーの奥には大きな穴があった。 興味を唆られ、近づいてみる。 と、その時。誰かの足音が聞こえ、咄嗟にロッカーの中に入った。 ――ぽたり。 肩に突如、液体が落ちた。 刹那、穴の正体が分かり、悲鳴を上げかけた。 でも、できなかった。 私はその時すでに、ロッカーの腹の中だったから。