ほんとの恋

 侠ちゃんにハグをしながらなんとか昇降口までたどり着く。

 「ふーっ。ありがとぉな、侠ちゃん!」

 侠ちゃんからパッと体を離す。

 にっ、と侠ちゃんはなぜか口角を上げた。

 「ヒマ、約束忘れたんか?」

 「え?」

 「俺は昇降口まで一緒に行ったる代わりに席に着くまでハグをしているとゆう条件を出したんやで?」

 「…あっ」

 あたしがもう1度抱き着いた時には時すでに遅し。

 「STまで、甘えながら抱き着いてろよ?」

 「あ、甘えるってどんなんや?」

 「そぉやなぁ。『侠ちゃん大好きーっ!』とか、『侠ちゃんとヒマはずーっと一緒ね?』とか話しかけることは大前提。キス、とかか?」

 「き、キスッ?!」

 「せや。やるしかないよな?」

 今侠ちゃんに逆らったらどおなるかわからんし。