こわい短編集

「雨の日に校庭を見てはいけない。よくないモノがいるから」――そんな噂があった。
でもさ、『よくないモノ』が撮れたらバズるよな?
だから雨が降るたび校庭を撮り続けた。
今までは空振りだった。でも今日は違った。
地面の水たまりの上に、人型の白い影がいたんだ。
「やった!」
喜んだそのとき、画面の中の白い影が手招きした。
オレの体は勝手にスマホを放り投げ、窓枠を乗り越えた。
待ってくれ、ここ四階なんだ!