こわい短編集

小学生の頃、学校でかくれんぼをした。最後の一人が見つからないまま日が暮れて、先生に帰された。
それから毎日、どこからか「もういいかい」という声が聞こえる。
最初は校庭の方からだった。次は校門。その次は家の前。そして昨夜は玄関の向こうから聞こえた。
「もういいかい」
みんなは返事をするなと言う。返事をしたら鬼に連れて行かれると。
でも私は、無視し続けることに疲れてしまった。
「もういいよ」