怪談屋

いつも空席だらけの車両で、
毎日同じ男が肩身狭そうに身体を縮こまらせて立っている。
せっかく席が空いているのに、どうして座らないんだろう。
気になって理由を聞くと、男は不気味な笑みを浮かべて
「君も時期にわかるよ。」とだけ告げた。



翌日からその車両は人で溢れかえり、空席なんか一つもなくなった。