「あのね……静が来たの」
『静?あー…今日から高校生か。静のこと伝えてなくて悪かったな』
「…うん。それはもういいんだけど…静、お父さんのところにいたんだよね?7年ぶりに会ったら、すごく変わっててびっくりした」
思い浮かぶのは、今日一日の静の姿だった。
背が高くなっていたこと。昔とは違う雰囲気になっていたこと。
それなのに、ふとした瞬間に昔の静を感じること。
「なんか……知らない人みたいだった。でも、やっぱり静だった」
自分でも何を言っているのか分からなくなる。でも、お父さんなら聞いてくれる気がした。
『そっちは、変わったりしてないか?危険なこととかないか?』
突然、心配そうな声が落ちてくる。
「え?」
『周りに変な動きはないか。お前に危害を加えようとする奴はいないか』
お父さんらしい心配だった。でも、私は思わず笑ってしまう。
「お父さん、私の心配ばっかりしてる」
『当たり前だろ。ふみは、自分の心配をしてなさい』
「……。」
その言葉が嬉しくて、余計に会いたくなった。
「お父さん」
『ん?』
「……会いたい」



